2枚きっぷ(乗車券)
JR九州の「2枚きっぷ」は乗車券+特急券がセットになっているものがほとんどですが、特急列車が走らない区間は乗車券のみタイプもあります。
長崎~佐世保間はそのうちの一つです。かつては大村線経由で特急「シーボルト」が走っていましたが平成15年に廃止になっており、現在は快速「シーサイドライナー」が1日28本走っています。
また、この区間も類に漏れず長崎県営バス・西肥バスが共同運行する高速バスと競合しています。そのため「2枚きっぷ」より割安な「4枚きっぷ」の設定もあります。「2枚きっぷ」は2600円で、「4枚きっぷ」は5000円です。1枚当たりでは「4枚きっぷ」の方が安いのは百も承知なんですが、2枚しか使う用事がなかったため「2枚きっぷ」を購入しました。
以下に列車と比較してみます。JRは快速列車のみで、高速バスの本数は二社合わせてのもので、区間は長崎駅前~佐世保バスセンター間の比較です。
JR快速 高速バス
運転本数 28本 26往復
最速時間 1時間32分 1時間25分
片道運賃 1600円 1450円
往復運賃 3200円 2610円
最安回数券 1250円(4枚綴り) 1000円(10枚綴り)
「2枚きっぷ」の価格はバスの往復割引運賃に対抗したものと推測できます。調べていてJRの所要時間は1時間32分~1時間52分と列車によって差があるのに対し、高速バスは1時間25分~1時間35分と便によるばらつきが少ないのが目に付きました。乗る列車によって当たりハズレがあるのは利用者として使いにくいと思います。
こうして事実を並べて客観的に見てみると若干JRが不利な感じはします。トクトクきっぷを充実させて辛うじて高速バスに対抗していると言った感でしょうか。