つるぎ
◆種別:特急
◆区間:大阪~新潟(1日1往復)
◆運転終了日:平成6年12月3日
(おそらく新潟駅)
寝台特急「つるぎ」は大阪~新潟間を結ぶ寝台列車として登場しました。同区間の夜行列車としては既に急行「きたぐに」が走っており、湖西線廻りで停車駅が少ない速達タイプが「つるぎ」、米原廻りで深夜帯もこまめに停車するタイプを「きたぐに」として棲み分けていました。
車両はJRになってからは一貫してJR西日本宮原客車区所属で、寝台特急「日本海」と共通運用をしていました。また、全区間をJR西日本の車掌が乗務していました。
寝台特急にしては運転区間が短く、全車2段式B寝台だったので編成的にも地味でした。また、愛称は立山連峰の剣岳から取っていますが、「つるぎ」の走行時間帯は真夜中だったので車窓から剣岳は見えませんでした。
「つるぎ」は利用客の減少から平成6年12月のダイヤ改正で定期運行を終了し臨時化されました。その後、しばらくは臨時列車として走りましたが、それも2年ほどで終了しています。関西~新潟間の移動の需要を「きたぐに」で補完できていたので、「つるぎ」がなくても事が足りたのでしょう。
今日いよいよ北陸新幹線の長野〜金沢間が開業します。「つるぎ」は北陸新幹線の金沢~富山間のシャトルタイプの列車の愛称として21年ぶりに復活することになりました。寝台特急時代より運転区間が大幅に短くなりますが、大阪や名古屋から富山まで来ていた北陸線特急がすべて金沢打ち切りになってしまうため、富山・高岡と金沢以西を繋ぐ重要な役割を担います。
私は寝台特急時代の「つるぎ」には乗る機会がありませんでした。だからというわけではありませんが、新幹線「つるぎ」の富山駅発一番列車である「つるぎ701号」に乗車してきます。この記事も富山駅近くのホテルで仕込んでいます。時間が近づいてきたので、そろそろ富山駅へ向かうことにします。
きっぷはもらい物です。また、現役時代の写真も手持ちがなかったので、写真は「裏辺研究所」よりお借りしました。おそらく新潟駅で撮影したものだと思われます。