氷見線・伏木駅は富山県高岡市にあります。かつては伏木駅から伏木港や近隣の工場へ延びる貨物線や専用線があってさぞかし賑わったそうですが、今ではすべてなくなり閑散としています。
広々とした駅前広場に古くて重厚な感じの平屋建ての駅舎が往時の賑わいを感じさせます。駅舎には観光協会が同居しています。
伏木駅は簡易委託駅で、駅に同居している地元の観光協会に駅業務が委託されています。JR西日本では珍しいマルス端末が設置された簡易委託駅です。氷見線中間駅で唯一のマルス端末設置駅です。
ただ、簡易委託駅なのでマルス端末がありながら、クレジットカードの利用ができません。そのため、e5489やエクスプレス予約の受け取りもできません。みどりの窓口のようでみどりの窓口でない特殊な扱いの駅です。ちなみに簡易委託駅ですが入場券は購入できました。
時刻表上はみどりの窓口がある緑色の〇印が付いています。JR東海にも伏木駅と同様にマルス端末があってもクレジットカードの取り扱いができない簡易委託駅がいくつかありますが、こちらはみどりの窓口ではない扱いとされており白の〇になっています。会社としての考え方の違いなんですかね。
先日、JR西日本から「今後の北陸エリアの駅運営体制等について」という割と衝撃的なプレスリリースが出ました。それによると、コスト削減や人材確保難を理由に2030年度までにみどりの窓口設置駅を金沢支社管内で9駅にまで減らす計画だそうです。
先のプレスリリースでの発表はありませんでしたが、富山の地元紙の北日本新聞の記事によると、伏木駅は簡易委託を解除し無人化する方針のようです。実施時期がいつなのかは分かりませんが、この辺りの課題は早めに解決しておきたいところです。