続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

四国DC満喫きっぷ

 「四国DC満喫きっぷ」は昨年10月から12月にかけて開催された「四国デスティネーションキャンペーン(四国DC)」に合わせて発売されたフリーきっぷです。効力はJR四国の鉄道・路線バスと土佐くろしお鉄道の全線の特急列車自由席が四国DC期間中の連続する3日間(土日祝日を1日以上含む)利用できるというものでした。

 こういうDC関連のフリーきっぷは珍しくはないんですが、特筆されるのは紙のきっぷ以外にデジタルチケットが用意されたことです。四国観光アプリの「しこくるり」もしくは瀬戸内地区の観光アプリである「setowa」のアプリ上で購入するというもので、紙のきっぷが10,000円に対し、デジタルチケットは9,000円(小児はどちらも3,000円)と割安に設定されました。

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 私が利用した紙の「四国DC満喫きっぷ」です。フリーきっぷの様式としては特段目新しいものはありません。さすがに「バースデイきっぷ」ほどの破壊力はないですが、同じ特急自由席が3日間利用できる「四国フリーきっぷ」が16,440円するので、それより6,440円も安くなっています。

 デジタルチケットについては試していません。私がきっぷヲタであるのはもちろんですが、デジタルチケットの利用条件に記載されていた以下の部分がどうしても引っかかったからです。

デジタルチケットをご購入のお客様につきましては、スマートフォン等の紛失、不所持、故障や電池切れ等により本商品を画面に呈示できない場合は、別途に必要な乗車券類(割引無し)をご購入いただきます。

 紛失のリスクは紙のきっぷでも同じですが、故障や電池切れという事象はスマートフォン特有です。また、故障でなくとも電波状態が極めて悪く画面表示できない場合でも同じ扱いになると思われます。

 こういったスマートフォン特有のリスクを許容できる人に対して紙のきっぷから1,000円割り引いているとも言えます。私は1,000円差であれば紙のきっぷの方がいいと感じました。それは利用する人がそれぞれの価値観で判断すればいいと思います。


 この4月から6月末まで「四国アフターデスティネーションキャンペーン(四国アフターDC)」が開催されています。この「アフターDC」なるものの存在は正直謎なんですが、要はDCにかこつけて、熱が冷めないうちにもう一度観光キャンペーンをやってまた盛り上げていきましょうということなんでしょう。

 それに合わせ今度は「四国アフターDC満喫きっぷ」が発売されています。きっぷの効力は「四国DC満喫きっぷ」と同じで、紙のきっぷとデジタルチケット(しこくるり・setowa)があるのも同様ですが、価格は一律11,000円に値上げされました。アフターDCでは紙のきっぷとデジタルチケットの価格差がなくなり、DCの時より退化しています。それならば、駅に行くのがよっぽど手間でなければ紙のきっぷ一択だと思うんですが…。