JR九州の在来線特急のグリーン料金はJRグループ共通のグリーン料金は適用せず、自社独自の4種類に分かれています。詳細は以下の通りです。
100Kmまで | 150Kmまで | 200Kmまで | 201Km以上 | |
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グリーン料金 | 1,050円 | 1,600円 | 2,570円 | |
DXグリーン料金 | 1,680円 | 2,720円 | 3,770円 | |
グリーン個室料金 | 2,100円 | 3,200円 | 5,140円 | |
36ぷらす3専用 グリーン料金 |
3,300円 | 4,300円 | 5,300円 |
特急「36ぷらす3」は短距離利用を防ぐためか、100Km以内ではなく150Km以内が最安の区分になっています。それ以外は100Km以内、200Km以内、201Km以上の3区分です。
今年夏までの時刻表には以下の記載がありました。
グリーン料金について佐賀-長崎間をご利用の場合は1,050円
佐賀~長崎間の長崎線経由の営業キロは100.3Kmです。料金計算においては1Km未満のキロ数は切り上げるので101Kmとなり、本来であれば200Kmまでのグリーン料金が適用され1,600円です。しかし、それでも300m分オマケして100Km以内のグリーン料金の1,050円を適用しますよという利用者にはありがたい特例です。
ちなみにDXグリーン料金には同じ特例が適用されましたが、グリーン個室のグリーン料金には適用されませんでした。
こちらがその特例が適用された現物です。ちゃんとグリーン料金が1,050円になっています。もっとも、特例が適用されるのはあくまでグリーン料金だけで、特急料金は営業キロ通りの101~150Km料金帯の1,800円が適用されています。
仮に特急料金も安くしたければ、佐賀~浦上間の営業キロが98.7Kmなので浦上発着にすればOKでした。浦上駅は特急列車が全列車停車し、長崎駅よりも市電の乗り換えが便利なので、個人的には重宝していました。
先月9月23日の西九州新幹線開業に伴い在来線特急の「かもめ」は廃止され、佐賀~長崎間を直通する特急列車がなくなりました。それに伴ってこの特例も廃止されています。