続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

スターフライヤー×北九州フリーきっぷ

 2021年10月からスターフライヤーの羽田発福岡・北九州着便の機内販売でJR九州の「北九州フリーきっぷ」、「由布院・別府フリーきっぷ」、「西九州フリーきっぷ」の3種類が発売されています。

www.imadegawa075.net

www.imadegawa075.net

 これまで特定の航空会社を利用した人向けのJRのフリーきっぷはありました。予め運賃に組み込まれていたりみどりの窓口で半券を提示したりでしたが、機内での販売はなかったように思います。LCCの機内では京成スカイライナーの片道・往復券や地下鉄と組み合わせたセット商品が販売されているのをよく見かけます。

スターフライヤーのHP https://www.starflyer.jp/

 前々から気にはなってたんですが、なかなかスターフライヤーに乗ることがなく試すことがないまま時間だけが過ぎていました。

スターフライヤーの飛行機:北九州空港 2023/11/2

 先月嫁実家に帰省する際に約3年ぶりにスターフライヤーを利用しました。実はANAのセール運賃でスターフライヤーとのコードシェア便を利用したので、直接スターフライヤーに課金したわけではないんですが、スターフライヤーで搭乗した記録が必要なわけではなく機内販売を利用するだけなのでどちらの会社で予約しても問題ありません。

スターフライヤーの機内誌

 スターフライヤーの機内誌にもきっぷの概要と利用までの流れや注意事項が掲載されています。内容はだいたい以下の通りです。

  • 羽田→福岡・北九州便のみで発売。逆向きやそれ以外の区間では取り扱いなし。
  • 決済方法は現金かクレジットカード。
  • 機内で引換券(バウチャー券)が渡されるので、購入後3日以内にJR九州の指定駅のみどりの窓口で引き換え。
  • 利用開始日は引き換え日を含めて7日以内。
  • 購入できるのは搭乗者1名につき1枚まで。
  • 「由布院・別府フリーきっぷ」と「西九州フリーきっぷ」は追加料金なしで指定席利用可。
  • 「西九州フリーきっぷ」で西九州新幹線を利用できるのは2回まで。
  • 「北九州フリーきっぷ」は指定料金券の購入で指定席利用可。

 ドリンクサービスのついでにCAを捕まえて「北九州フリーきっぷ」を購入したい旨を伝え、サービスがひと段落してからCAが決済端末を持って私のところに現れました。事前の情報では機内でクレジットカードが使えるかどうかよく分からなかったので現金を用意しましたが、機内でも問題なく使えました。

バウチャー券?

 決済が終わるとこのようなコピー用紙に手書きしたものとクレジットカード利用控と一体となった購入明細が渡されました。このコピー用紙がバウチャー券本体のようですが、引き換え時には購入明細も必要になるのでセットで窓口に提出するようにと言われました。

 コピー用紙だけだと容易に複製・変造できてしまうので購入明細とセットにすることで決済済の証明とするのでしょう。駅での引き換え時に下半分が切り取られ上半分のクレジットカード利用控だけが手元に残りました。

ジャパネットたかた????

 決済店舗が「ジャパネットたかた」になっています。実は「ジャパネットたかた」の親会社であるジャパネットホールディングスが昨年9月にスターフライヤーと資本業務提携し、ANAホールディングスに次ぐ第2位の大株主になっています。

 そのため機内サービスも今年3月からジャパネット色の強いものに変わっていて、機内ビデオは「BS Japanext」のコンテンツですし、機内誌の物販では機内Wi-Fiを用いてQRコードを読み込んで注文し、後日宅配される通信販売のような仕組みもあります。クレジットカードの決済端末も年間取扱高が数百億円はあろう「ジャパネットたかた」のリソースを活用することでスケールメリットを享受し、カード会社へ払う加盟店手数料の削減を狙っているんだと思います。

スターフライヤー版 北九州フリーきっぷ

 こうして引き換えた「北九州フリーきっぷ」です。スターフライヤーで購入したと分かる記載は一切ありません。以前JALパックで購入した「北九州フリーきっぷ」の右上の商品コードは207-29だったのでそこで判別するしかなさそうです。

 フリーエリアは博多~門司港・下関間で在来線特急列車の自由席が2日間利用できて3,000円(9月末までは2,500円だった模様)です。博多~小倉間の「九州ネットきっぷ」(指定席)が片道1,470円で、博多~門司港間の「2枚きっぷ」が往復3,140円なので、この区間を単純往復するだけであれば大して安くはない感です。