開運初詣号
◆種別：特急
◆区間：新宿～鹿島神宮
特急「開運初詣」号は昨年から設定された初詣客向けの全車指定席の臨時の特急列車です。終着駅の鹿島神宮はもとより、途中停車駅の成田駅には成田山新勝寺、香取駅には香取神宮という多くの初詣客が訪れる社寺があります。
昨年は1月2・3日の2日間の運転で今年はその2日に加え3連休の7～9日の5日間運転されました。来年は1月2・3日の2日間の運転に戻っています。
車両は2年とも大宮車両センターのE257系5500番台でした。5500番台は主に臨時列車用の車両でしたが、651系の廃車に伴って今年から定期運用が発生してしまい、運用に余裕がなくなっています。そのため、来年の運転ではなんと185系が駆り出されます。
昨年1月の3連休初日に成田へ行った帰りに乗車しました。私が乗車した車両は成田までに乗っていた乗客はほとんどおらず、10人いないぐらいで成田を発車しました。乗車率としては散々で、設定した意味があったのかなと思うぐらいでした。ただ、1月2・3日はそれなりに乗っていたという情報もあり、そのせいか来年は3連休の運転は取りやめて1月2・3日に絞るようです。
あと、気になったのは臨時列車であるがゆえの足の遅さでした。この列車の6分前に久里浜行きの快速列車が出ていました。この列車は特急だったので当然どこかで抜かすだろうと思っていたんですが、佐倉で運転停車し千葉でも6分停車したせいで抜かせなかった上に錦糸町では7分差に広がっていました。
鹿島神宮や香取への誘客という観点ではこの列車が設定される意義はあると思いますが、成田駅については以前実施されていた特急「成田エクスプレス」の日中便の臨時停車の方が便利に感じました。「成田エクスプレス」であれば成田～東京間がわずか45分程度です。来年の正月三が日には上下2本が成田駅に臨時停車します。
来年1月2・3日分の特急券の発売は既に始まっています。「えきねっと」では2日は上下とも△になっていてよく売れているようです。やはり185系効果が大きいんでしょうかね。
