7月3日に山陽新幹線・博多駅にMV50型の後継のMX-V10型のみどりの券売機が導入されました。紛らわしいですがMV-X10ではなくMX-V10です。

(https://www.jreast.co.jp/press/2025/20250703_ho04.pdf)より
ちょうどその日にJR東日本から「指定席券売機が便利になります!~新型機を導入!従来機も画面更新・機能拡充により更に便利・快適に!~」というプレスリリースが出ていて、ディスプレイは横型から縦型になって画面と行灯部分が一体となり、モバイルSuicaの読み取り対応といったハードウェアの変更に加え、メニュー周りも大幅に変更するとのことで、「へぇ~こんなもん出るんだ」と思っていた矢先の出来事でした。
今までの指定席券売機の進化の歴史を見ていても、印字方式が変わったり処理速度が速くなったりといったハードウェア的な変化は実感できましたが、メニュー構成はほとんど変わり映えしませんでした。そこを根本的に変えるというのは大きな決断をしたなと感じます。

博多駅での設置から10日経った7月13日に嫁実家の都合で福岡へ行く用事があり、福岡空港から折尾へ移動するついでにさっそく利用してきました。8月上旬現在では博多駅2階の「ひかり広場」改札前2カ所に分けて6~7台設置されていました。

初めて対面したMX-V10です。博多南線だけ独立しているのは謎ですが、今まで「〇〇の購入」といった買うものありきだったメニューから、「きっぷを買う」「予約したきっぷを受け取る」「きっぷを変更する」といった目的別のメニューに変更されています。
世の中には「新幹線に乗るためのきっぷを買いたいけれど何を買えばいいのか分からない」という人はいっぱいいます。そういう人たちにとって買うものありきの今の指定席券売機のメニュー構成は非常に分かりにくいんだと思います。私の嫁ですら「あれ(指定席券売機)はよく分からないから最初から窓口に行く」と言っています。こういう感じに変わると疎い利用者にも多少は分かりやすくなります。


e5489の受け取りをするため「予約したきっぷを受け取る」から進みます。ボタンの配置や見栄えは変わりましたが、表示内容は現行のMV50型とほぼ変わりません。


初のMX-V10を利用し受け取ったきっぷです。定価と同じですがあえてe5489でeきっぷを仕込んでみました。発売箇所表記は「博多駅XA981」となっています。今後JR西日本はMX-V10型の発売箇所表記はXAを使っていくんだと思います。



目新しいなと思ったのは画面右下に表示されていた「画面を下げる」ボタンです。操作位置が低い車いす利用の人にとっては画面が縦型になったことにより画面の上部まで手が届きにくくなります。それを避けるためにこのボタンを押すことで画面全体を下部に寄せることができます。現行のMV50型でも色覚障害者向けに画面を白黒に切り替える機能はありますが、MX-V10型になって身体障害者に対しても配慮がなされた感じです。
私個人的には現行のMV50型・MV60型と来て、次の機種はMV70型になるとばかり思っていましたが、予想に反してMX-V10型となりました。たぶん現行のMV50型の延長ではなく、あらゆる機能を見直し指定席券売機を再定義するぐらいのつもりで投入した結果がMX-V10型になったんだと思っています。
MX-V10型は記事作成時点(8月中旬)でJR北海道・東日本・九州で導入されています。JR東日本では今年度中に首都圏を中心に約20駅で約160台投入予定とのことで、他社も含め今後どのように広がっていくか楽しみではあります。個人的にはクレジットカード以外にも各種IC決済(交通系IC・楽天Edy・WAON等)やQRコード決済までできるようになるといいと思います。