続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

市内移動

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 佐久間レールパークへ行った際に何気なく中部天竜駅の駅名板を見て驚きました。所在地が浜松市天竜区となっていたからです。確か以前は「静岡県磐田郡佐久間町」でした。

 浜松市が周辺市町村を飲み込んだ末に政令指定都市になったのは知っていましたが、こんな山奥(失礼!)まで飲み込んでいたとは思いませんでした。浜松と言うと海と湖のイメージが強いですが、地図を見てみると海沿いからずいぶん縦長に広がっています。

 ちゃんと調べたところ、平成15年に浜松市佐久間町を含め二市八町一村を編入していました。それにより愛知県豊橋市や長野県飯田市と隣接するようになりました。そのうち天竜区は旧天竜市を始めとする一市三町一村で構成されます。飯田線の駅で言うと出馬~中部天竜~小和田間になります。浜松市中心部へ出るには鉄道だと隣県の豊橋に出て乗り換えとなります。特急「伊那路」→新幹線と乗り継いでも1時間半は要します。片やバスも直通路線はなく、遠州鉄道西鹿島駅までです。西鹿島から先は電車に乗り換える必要があります。このバス→遠州鉄道のルートでも2時間弱はかかります。

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 帰りの実乗用を兼ねて中部天竜→浜松の乗車券を購入してみました。なんと1890円もしました。1890円だと営業キロが101~120Kmの価格帯ですが、当日限り有効で途中下車不可となっています。

中部天竜豊橋地方交通線

営業キロ:62.4Km   換算キロ:68.6Km

豊橋~浜松:幹線>

営業キロ:36.5Km

中部天竜~浜松間】

  • 運賃   →68.6+36.5= 105.1 101~120Kmの価格帯で1890円
  • 有効日数→62.4+36.5=  98.9 100Km以下で当日限り有効

 幹線と地方交通線を連続して利用する場合、運賃計算では地方交通線は換算キロを、有効日数計算では幹線・地方交通線とも営業キロを使うのでこういった事象が発生します。運賃が1890円だから途中下車できると思っていたので、ちょっと面食らいました。仮に着駅を天竜川・豊田町・磐田のいずれかにしておけば有効日数計算でも100Kmを超えるので運賃1890円で途中下車できました。

 「市内」移動なのにこれだけ距離的に遠く、時間的にも金銭的にもコストを要すると、行政の効率化ができているか疑問ですし、同一自治体としての一体感なんてあったもんじゃないな…と思ってしまいます。浜松市政令指定都市になるためだけに無理やり周辺市町村を飲み込んだように見えてしまいます。改めて「平成の大合併」の意義を考えてみたりしました。