2017(平成29)年8月18日。坂出駅から東京行の「サンライズ瀬戸」に乗り込んだ私は、一目散にシャワーカードを買いに行きました。が、既に売り切れていました。失意のまま汗だくで喫煙シングルに入り、瀬戸大橋を渡り切る前に沈没しました。
翌朝。夜行列車らしからぬ長い静けさで目を覚ましました。AM3:40で豊橋駅停車中でした。不審に思って調べてみたところ、大雨による線路点検のため浜松~豊橋間が運転見合わせになっていました。静岡駅到着は所定では4:38です。豊橋~静岡は約110Km離れていて、浜松駅での乗務員交代を考慮すると、遅延は確実だなと認識しまた寝直しました。
...そして1時間後。まだ豊橋駅で止まったままでした。それは確実に1時間以上遅れることを意味します。この時点で新幹線振替があるかもしれないと思いました。
結局、豊橋駅を発車したのは抑止から1時間40分ほど経った5時過ぎでした。この時点でもう静岡駅の発車時刻を過ぎています。
6時過ぎに車内放送が入り、大雨による運転見合わせのため列車が遅延していることと、静岡からの新幹線振替を調整中で、決まり次第アナウンスするという案内がありました。
私がサンライズに乗る場合はほとんどが下りで、過去に京都で1回と姫路で3回新幹線振替を食らったことがあります。いずれも係員から「業務連絡書」という紙切れを渡され、それを見せて新幹線に乗るように言われました。今回は上り列車で、JR東海管内での振替は初なのでどういう扱いになるか気になりました。
その後、このままの遅れで行くと横浜9:05着(2時間20分遅れ)、東京9:35着(2時間30分遅れ)になるため、横浜および東京までの特急券を持っていて希望する乗客に対し、静岡から新幹線振替が行われることが案内されました。新幹線振替は静岡7:02発の「こだま704号」とし、それ以外の列車は利用できないとのことでした。
普段だったら横浜で降りるんですが、この日は東京からさらに先へ行く予定が入っていたため、東京まで振替を利用することにしました。静岡駅でJR東海の係員が振替票を配るので、サンライズの特急券を呈示するようにとのことでした。
静岡駅には6:40ごろ到着しました。振替を利用した人は案外多くなく、半分もいませんでした。「サンライズ」という列車自体が乗ることを目的となりつつある中で、急ぐ客より長く乗っていたい客の方が多かったのでしょう。
新幹線乗り換え改札前に係員が5~6人構えていて、改札脇の通路を開放して特急券を確認し振替票を配っていました。珍しいことではないようで、係員も手慣れている印象を受けました。
貰ったのは「他経路振替乗車票」というB型の無地紋の常備軟券です。発行箇所の「静岡駅 長」の気色の悪いスペースが気になります。チケッターは最初から入っていました。いままで「振替乗車票」なら貰ったことがあるんですが、「他経路振替乗車票」なんてものは初めてでした。在来線経由から新幹線経由に変わるために他経路と称しているんですかね?
なお、こういう超イレギュラーな紙切れは集めようと思っても集められるものではないですし、正攻法では持ち帰れない可能性が高いと踏んだので、少々の知恵とお金を使って手元に残せるよう仕込みました。
今年の記事はこれで終わりです。一昨年7月の休止、昨年11月の再開を挟んで、久々に一年間ペースを崩さずに記事を書けました。再開を機にTypepadからはてなブログに移って、特にスマホはだいぶ見やすくなったと思っています。来年中にTypepadからはてなブログへ画像データを本格的に移行(現状は記事だけ移行済みで画像はTypepadからリンクを貼っている状態)して、Typepadは閉じる予定です。