続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

Mt.Fuji御殿場

Mt.Fuji御殿場

◆種別:特急

◆区間:東京~御殿場

 昨年10月13・26日と先々週土曜(17日)に東京~御殿場間を特急「Mt.Fuji御殿場」号なる列車が運転されました。首都圏から御殿場へ直通する列車と言えば小田急新宿発の特急「ふじさん」が挙げられますが、この列車は東海道線・御殿場線経由で運転されました。

 かつて首都圏から御殿場までは現在の「ふじさん」のルーツとなる小田急新宿発の急行「あさぎり」の他に、東京発で東海道線経由の急行「ごてんば」という列車がありました。「ごてんば号」は東京~国府津間は急行「東海」との併結で運転されていました。

 「あさぎり」が1991年3月のダイヤ改正で特急化されてJR・小田急双方から新車が投入され発展していったのに対し、「ごてんば」は利用が低迷したため国鉄末期の1985年3月のダイヤ改正で廃止されています。今回の「Mt.Fuji御殿場」は言わば廃れたルートで運転されました。

  Mt.Fuji御殿場 ふじさん
運転区間 東京~御殿場 小田急新宿~御殿場
運賃+特急料金 4,370円(通常期) 2,920円
所要時間(最速) 1時間46分 1時間33分

 両者を比較してみたところ、所要時間差は意外と少ないですが遠回りしている分価格差が歴然としています。価格は大幅に高いのに所要時間に大差なく正直なんでこんな列車設定したんだろう?という思いはありました。

 近年、御殿場には富士山やアウトレットを絡めて外国人観光客が多く訪れますが、御殿場線が外国人観光客で賑わっていたり、「ふじさん」号が満席続きになっているという話は聞きません。なので、東京からわざわざ臨時列車を仕立てるほどではないのではないか?と。

Mt.Fuji御殿場号:御殿場線・御殿場駅 2025/10/26

 車両はJR東日本大宮車両センターのE257系でした。E257系は特急「踊り子」の修善寺編成がが熱海~三島間をかすめるためJR東海区間を走ることは珍しくないですが、御殿場線への入線は珍しいです。以前はJR東日本のE231系が御殿場線の区間運用に入っていたこともあったんですけどね。

 途中停車駅は横浜のみでした。特急料金はA特急料金に指定料金と繁忙期加算があり、100Kmしない距離の割に1,930円と結構なお値段です。きっぷを受け取ってから妙に高いことに気づきました。仮に東京~横浜間だけ利用しても着席サービス適用の料金(750円)ではなく、A特急料金+指定料金が適用されます。

 JR東日本~JR東海に会社間を跨って直通運転される臨時列車は珍しいので、乗客のほとんどは鉄ヲタに見えました。それでも空席が目立ち、この列車は一体何のために設定されたんだろうか?という疑問がますます深まりました。

さわやかウォーキングの看板:御殿場駅 2025/10/26

 御殿場に着いてから謎が解けました。10月の2日間は御殿場駅をスタート・ゴールとするJR東海の「さわやかウォーキング」の開催日で、しかもJR東日本の「駅からハイキング」との共催でした。昨年来から隣接するJR東日本横浜支社とJR東海静岡支社とでウォーキングイベントをいくつか共催しています。そのため首都圏からの参加にも便利なように設定されたようです。

JR東海の373系と並んで留置されるE257系 2025/10/26

 ちなみに浜松からは373系を使用した快速「富士山御殿場SW」という列車も運転されており、御殿場駅では両車が並んで留置される様子も見られました。

 この日はあいにく朝から雨で気温も冷え込みました。到底ウォーキング日和ではなく、当日に天気を見て外出を取りやめた人もたくさんいたと思います。それであれば利用が低迷したのもしょうがないのかなと感じました。

 先日発表されたJR東日本の春臨には「Mt.Fuji御殿場」号の設定はありませんでしたが、去年同様秋になったらまた設定されるのかもしれません。