続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

N'EXトクだ値50

N'EXトクだ値50

 昨年10月~11月の期間限定で特急「成田エクスプレス(N'EX)の一部列車について「えきねっと」の「トクだ値50」が設定されました。設定区間は東京都区内のN'EX停車駅~空港第2ビル・成田空港間で、中央線沿線や大宮・横浜方面発着は対象外でした。

 N'EXに「トクだ値」が設定されたのは初のことで、しかも50%引きです。列車・区間・期間・ネット発売限定とはいえ半額にしたことは大きな驚きでした。N'EXは長い間割引きっぷの設定がなく、最近になって京成への対抗上「N'EX往復きっぷ」がようやく発売されるようになったぐらいです。

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 これがその現物です。受け取った際に830円という価格を見て改めて驚きました。最近の「トクだ値」は乗車券と特急券がセットになったものがほとんどですが、この「トクだ値50」は料金券(=特急券)のみへの適用でした。N'EXの運転区間Suica等のICカードが使えますので、停車駅以外の周辺駅からの利用も考慮すると、乗車券と特急券は分離して正解だったと思います。

 東京都心と成田空港の鉄道アクセスはJRと京成で熾烈な競争をしています。両社の山手線内から成田空港までのアクセスを比較してみました。JRの特急券は通常期のものです。京成の日中のアクセス特急は日暮里を経由せず押上経由で都営地下鉄と直通運転しているため、参考値程度と捉えてください。 

【JR:東京~成田空港】

               所要時間    乗車券    特急券   本数/H

N'EX            53~60分  1280円   1660円  1~3本

快速「エアポート成田」  87~103分 1280円    不要     1本

※N'EXの特急券は「えきねっとチケットレスサービス」の利用で200円引き

【京成:日暮里・押上~成田空港】

               所要時間    乗車券   特急券   本数/H 

特急「スカイライナー」 36分      1200円   1200円   1~3本

アクセス特急       64~70分   1200円    不要     1~2本

本線特急         73~74分   1000円    不要     3本

※乗車券は株主優待券の使用で900円程度に圧縮可能

 起点が違うので単純比較はできませんが、所要時間・価格・料金・本数全てで京成の方が優位に見えます。今回「トクだ値50」を設定することによって、N'EXの特急券(下線部分)が830円になりました。合計でも2110円となり、時間ではどうしても敵わないものの、価格では逆転できます。もともとJRが優位だった山手線の西側とのアクセスであれば、所要時間でも逆転できます。

 ちょうどLCCで成田空港を利用する機会があったので、使ってきました。「トクだ値50」の設定がなかったら京成のアクセス特急で行っていたと思います。ちなみに私が利用した36号は東京発車時にほとんどの座席が埋まる盛況ぶりでした。もともと混み合う時間帯の列車だったのかもしれませんが、N'EXの満席近い状態は久々に見ました。

 その後11月末を迎えて予定通り発売終了となりました。「トクだ値50」の効果はいかほどだったかは中の人間ではないのでわかりかねますが、高いイメージが固定化したN'EXが安いイメージのある京成に対し価格面で逆転したインパクトは大きく、それなりに意義はあったのではないかと思います。一点注文を付けるとすればもう少ししっかり宣伝して欲しかった感はありましたが…。また、設定され機会が合えば使ってみようかと思います。