あいづSATONO
◆種別:快速
◆区間:郡山~喜多方
「SATONO」は「ひなび」と同じく昨年8月に運行終了した「リゾートあすなろ」の1編成を改造して、南東北各地を巡る観光列車として再登場した車両です。「ひなび」より半年近く遅れて今年4月から磐越西線・郡山~喜多方間で「あいづSATONO」として運行を開始しました。
同区間では観光列車として「フルーティアふくしま」が運転されていましたが、車両老朽化により昨年末で運転を終了してしまったので、(ケーキは出ませんが)それに代わる観光列車と言えるのかもしれません。
「ひなび」は2両編成で同じ塗色で統一感を持たせていましたが、「SATONO」は青と緑にグラデーションで対照的な見た目の編成になっています。
2両編成のうちグリーン車と普通車が1両ずつという構成も、グリーン車化された車両が700番代を名乗っているのも「ひなび」と同じです。緑色の車両がグリーン車と覚えると覚えやすいです。
内装の色合いこそ異なりますが、グリーン車のボックス席の造りも普通車の座席の感じも「ひなび」そっくりです。1編成改造するより2編成まとめて似たような改造した方が効率が良くコストも安くなりますから、こうして似通ってしまうのは無理からぬ話なのかもしれません。
喜多方への往復に普通席とグリーン席の両方に乗車してきました。両方とも「えきねっと」で購入しました。「えきねっと」上では普通席は「あいづSATONO」、グリーン席は別列車扱いで「あいづSATONO(BOX)」と表記されていますが、きっぷに発券すると両方とも「あいづSATONO」です。
なお、あいづ統括センター(旧:会津若松運輸区)の車掌は「あいづSATONO」専用チケッターを持っていました。ただ、会津若松であいづ統括センター同士で車掌が交代するので、このチケッターを捺して欲しい場合は郡山~会津若松間で乗務している車掌に申し出る必要があるようです。
「SATONO」は6月以降は左沢駅を走り、また磐越西線に戻ってきた後に10・11月は「いろどりSATONO」として仙山線・仙台~山形間で運転されています。12月から2月は仙台~女川間で「だてSATONO」として運転されるようです。