続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

遅払証印字

 昨年11月の3連休に嫁両親(後期高齢者)を連れて四国旅行へ行った際のことです。私と嫁は前日に仕事を終えてから直接新幹線で岡山入りし前泊し、翌朝北九州から新幹線で来る嫁両親を岡山駅で迎えるという手はずでした。

列車の運休を知らせる岡山駅の掲示 2024/11/2

 しかし、前日から中国地方を中心に大雨が降り続き、岡山より西の在来線は麻痺状態に陥り、朝の段階で特急「やくも」「スーパーいなば」は全列車運休が決まってしまう状況でした。山陽新幹線も山口県内の大雨の影響で一時運転見合わせになっていました。

 嫁両親は岡山10:13着の「さくら542号」で到着する予定でしたが、その予定時刻になってもまだ新山口で足止めされていました。その前に到着する列車も数珠つなぎに足止めされていたので、確実に2時間以上遅れそうだなぁという予感はしていました。

遅延証明印の入った特急券

 新幹線や特急列車が2時間以上遅れた場合は特急料金が払い戻しになります。乗車券は払い戻しになりません。すぐに払い戻せない場合は遅延証明をしてもらえば、乗車日の翌日から起算して1年以内に駅で払い戻せます。

 ただ、印だと簡単に偽造できてしまう上に、最近は駅でも過去の列車の遅延情報が確認できるようなので、遅延証明の押印をしない代わりに改札機に入れずにそのまま持ち帰って後日駅で払い戻してくださいと案内されることの方が多いです。

13:46頃の岡山駅 2024/11/2

 結局、嫁両親は定刻から3時間40分遅れの13:50ごろに岡山駅に到着しました。後期高齢者が5時間以上新幹線に缶詰めにされていたのでさぞかし疲れているかと思いきや、案外元気で安堵しました。改札を出る前に乗車券と特急券を自動改札に通して2枚とも出てくるので忘れず持って帰るよう伝えました。

無事持って帰られたきっぷ

 そうして無事持ち帰られたきっぷです。乗車券に出場、特急券に遅払証の印字が入っています。東海道・山陽新幹線の自動改札機について(私が他を確認できていないだけなので他も対応してるかもしれませんが)は列車が2時間以上遅延した場合に特急券に遅払証の印字が入ります。これが遅延証明になります。

 すぐ横で自動改札機の挙動を見ていたんですが、きっぷを2枚投入して2枚とも印字が入ったので、通常時と比べ自動改札機からきっぷが出てくるのがワンテンポ遅かったです。手で遅払証印字の設定を入れているのか機械で自動判別しているのか気になりますが、よく出来てるなと感じました。

 もったいないなと思ったのが、特急券を自動改札機から取り忘れて出場してしまった人がかなり多かったことです。自動改札機から出てきたきっぷを取らないまま数秒経つと再度取り込まれ出てこなくなります。その場合当然払い戻しを受ける権利が失われます。

 鉄ヲタはともかく、その他大多数の人にとっては列車が2時間以上遅れて特急券が払い戻しになる事象に遭遇することは何度もありません。これは駅でちゃんと案内していなかった岡山駅の対応がよろしくないなと思いました。

 この印字の存在は以前から知っていましたが、現物を入手したのは初めてでした。入手しようと思ってできるものでもないので趣味的な難易度は高いと思います。まだ払い戻せますが払い戻すかどうか迷っています。