続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

(奥)大沢

 奥羽線・大沢駅は山形県米沢市のはずれにあります。近くには小さな集落がありますが、記録が残る1日あたりの乗車人員はわずか3人(2004年)で、利用客が非常に少ない状態が続いていました。

大沢駅駅名標 2024/11/23

 実際に2023年12月~2024年3月まで冬季間は通過となっていました。そして、昨年12月からは期限を決めずに通年で通過となり休止状態になりました。

 同じ奥羽線の赤岩駅は同様に利用客が極端に少なかったため、2016年12月から通年で通過となったのちに2021年3月に正式に廃止されています。JR東日本は正式に発表していませんが、地元の山形新聞は「事実上廃止」と廃止が決定的であるニュアンスで報道しています。

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 2022年3月には北上線の矢美津駅と平石駅が、2023年3月には山田線・平津戸駅も全列車通過になったのちに再開することなくそのまま廃止となっています。東北地方山間部の利用の少ない駅の廃止は毎年のように発生しています。


719系5000番台の普通列車:奥羽線・米沢駅 2021/12/30

 大沢駅を含む板谷峠の区間を普通列車で通過したことは何度もあります。ただ、「峠の力餅」で有名な峠駅や板谷峠の名を冠する板谷駅は意識していても、大沢駅を意識することはありませんでした。おそらくそんなに遠くないうちに正式に廃止になるであろう大沢駅に一度行ってみようと思い立ち、休止間際の昨年11月に行ってきました。

大沢駅入口に立つ看板 2024/11/23

 米沢駅でレンタカーを借りて狭い山道を30分ほど走ると10軒ほどの小さな集落があり、その高台のはずれに大沢駅がありました。駅の入口には案内図の看板が立っていました。

大沢駅旧ホーム 2024/11/23

 大沢駅には1990年までスイッチバックがありました。この看板の辺りに30年以上経った今でもスイッチバック時代のホームと駅舎(?)が残っています。線路は剥がされていますがプラットホームと架線柱はしっかり残っています。廃線好きにはたまらないと思います。

大沢駅スノーシェッド 2024/11/23

 スイッチバックに背を向けてスノーシェッドの方に向かいます。スノーシェッド内に現ホームがあります。複線のうちの片側は改軌された上でバラストが積まれた保守用車両が留置されていました。駅としては廃止寸前ですが保守用の基地としては機能していそうです。

 ホームに向かっている最中にE3系の「つばさ」が通過していきました。E3系はE8系への置き換えが進んでいて急速に数を減らしています。大沢駅のスノーシェッドとともにちょうどいい記録になりました。

大沢駅現ホーム 2024/11/23

 旧ホームから200mほど歩いて現ホームに到着しました。上りホームへは構内踏切を渡る必要があり、この写真も構内踏切上で撮影しています。

大沢駅下りホーム 2024/11/23

 スノーシェッドで雨露はしのげますが、下りホームにはさらにこのような小さな待合室もありました。上りホームには待合室はない代わりに構内通路の風がしのげる場所にベンチがありました。利用客が少ない割には親切です。

(奥)大沢

 …とレンタカーで回ったわけですが、鉄ヲタとしては列車で大沢駅に降り立ってみたいという願望には勝てず、米沢駅でレンタカーを返却してから列車で大沢駅に向かいました。大沢駅は上越線にもあるため、奥羽線の大沢駅は(奥)の路線記号が入ります。

大沢駅停車中 2024/11/23

 大沢駅に停車する列車の本数が少ない上に休止間近とあって、私が乗車した列車から10人ほど下車し、次の列車が来るまで駅周辺をうろうろしていました。スノーシェッドのせいで昼間でも暗い駅ですが、夜は夜でまた違った趣きがあります。日帰り強行軍でしたが来てよかったなと感じました。

米沢駅運賃表 2024/12/29

 翌月、再び米沢駅を訪れた際に大沢駅の運賃が運賃表から消されていることに気づきました。間違えてきっぷを買わないようにという配慮だと思いますが、いよいよこれでなくなるんだなぁ...という気がしました。