続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

有田陶器市20・21号

有田陶器市20・21号

◆種別:快速

◆区間:長崎~上有田

 毎年GWの4月29日~5月5日に開催される有田陶器市はその名の通り陶磁器を発売するイベントで、休日には20万人もの人が訪れて賑わいます。

www.imadegawa075.net

www.imadegawa075.net

www.imadegawa075.net

 期間中JR九州では陶器市へ行くアクセス列車の増発や最寄りで普段は無人駅(簡易委託駅)の佐世保線・上有田駅への特急列車の臨時停車、係員を派遣して改札や臨発を実施して対応しています。

 有田陶器市へのアクセス列車は大都市のある博多・鳥栖発着の快速「有田陶器市号」(号数なし)のほかに佐世保線内の普通列車が設定されました。そんな中1往復だけ長崎から大村線を経由して上有田駅まで往復する列車がありました。それが快速「有田陶器市20・21号」です。

有田陶器市21号(の送り込み):佐世保線・三間坂~上有田間 2017/5/4

有田陶器市21号:有田駅 2022/5/1 

 非電化の大村線を経由するので2019年までの運転ではキハ200系、コロナ禍による2020・2021年の有田陶器市中止を挟んで2022年はYC1系とずっと気動車で運転されていました。2022年9月の西九州新幹線開業前までは早岐より東の佐世保線に気動車が入線するのは珍しかったですが、今では佐世保線内(江北~早岐間)で完結する普通列車の多くが気動車化されています。

 長崎方面からも一定の需要があったのか、3両編成で運転され1両は指定席が設定されていました。指定席が満席になるほどではありませんでしたが、知る人ぞ知るという感じで私が過去に乗った3~4回のうちほとんど埋まっていた年もありました。

YC1系の指定席 2022/5/1

 初めてYC1系で運転された2022年はロングシートの車両が充当され、このように窓枠の上部に座席番号を貼って指定席として発売していました。外観が自由席と何も変わらず、指定席を示す外向きのサボもなかったので誤乗が多発していました。

YC1系指定席のシートマップ(e5489)

 e5489ではシートマップにも対応しており、YC1系の指定席はA席とD席のみでこんな感じで設定されていることが分かりました。

 なお、「有田陶器市20・21号」ですが2022年を最後に設定がありません。今年も設定はなく上有田16:15発の早岐行き「有田陶器市号」(号数なし)に名残をとどめている程度です。この列車は早岐駅で長崎行きの快速「シーサイドライナー」と接続しています。

 私がたまたま乗車した2022年はYC1系の指定席2両で20席ほどしか埋まっていなかったので、定期列車とは別に長崎発着の臨時列車を設定するほどの需要はなく、「シーサイドライナー」との接続列車を設定すれば十分という判断されてしまったのかもしれません。


 GWは嫁実家の北九州市にいることが多いので、有田陶器市には遠出がてら2~3年に1回程度行きます。陶器市の散策がてら撮り溜めた有田陶器市臨の列車の写真があるので紹介していきます。

有田陶器市みどり91号:博多駅 2015/5/4

有田陶器市みどり96号:佐世保線・上有田駅 2017/5/4

有田陶器市みどり94号:長崎線・久保田駅 2018/4/30

 毎年博多~佐世保間で運転される特急「有田陶器市みどり」号です。両端が非貫通になった波動用のシルバーの783系は2編成にまで減っており、いつまで見られるか分かりません。

有田陶器市号(811系):佐世保線・有田駅 2015/5/4

有田陶器市号(415系1500番台):佐世保線・上有田駅 2017/5/4

有田陶器市号(813系200番台):鹿児島線・竹下駅 2018/4/30

有田陶器市号(811系リニューアル車):佐世保線・有田~上有田間 2019/5/2

有田陶器市号(415系・新田原は誤幕):佐世保線・有田駅 2019/5/2

有田陶器市号(813系1000番台):佐世保線・三河内駅 2019/5/2

 博多・南福岡・鳥栖発着で運転される快速「有田陶器市」号です。「有田陶器市」という茶色の専用の幕まであります。1日複数本数運転されますが、上の記事で紹介した長崎発着とは異なり号数はなく全車自由席で運転されています。

 811系は2022年9月までは佐世保線での運用はなく、813系は2018年3月のダイヤ改正で佐世保線での運用がなくなっていますが、こうしてイレギュラーに「有田陶器市」号に投入され佐世保線を走ることもあり、こういう臨時列車を追いかけるのも面白いです。