お座敷ゆとり水上
▼種別:快速
▼運転区間:上野~水上
「ゆとり」はJR東日本尾久車両センターに所属するお座敷客車です。国鉄時代の昭和58年に14系客車を改造して「サロンエクスプレス東京」として登場しました。その後JR東日本に継承され平成9年にお座敷客車に再改造され「ゆとり」となりました。
その「ゆとり」は他のジョイフルトレインと同様に団体専用列車として使用されることがほとんどですが、一般向けに9月8・9日に快速「お座敷ゆとり水上」号として上野~水上間で運転されました。
JR東日本では最近客車ジョイフルトレインの廃車が続いていて、「ゆとり」もそろそろ危ないのではないかと聞いていました。前週「いろどり」に乗車していたので高崎線は2週連続になったんですが、うまいこと指定も取れたので「ホリデー・パス」範囲内に収まる熊谷~上野間だけ懲りずに乗車してきました。
車内は7割程度がヲタでした。ただ、団体枠と一般(=ヲタ)枠の車両が完全に分離されていたようで、車両によって雰囲気がまるで違いました。
私の指定はきっぷを見ての通り6号車でした。上り列車は機関車の直後に連結されている上に、展望スペースがあります。熊谷駅から乗車し指定された席に行こうとしましたが、別の車両からヲタが多数集結して展望スペースを占拠していたため、ぎっしり一杯になっていました。そのため別の車両の空いているところに座りました。
車内は「浪漫」と同じように掘りごたつ式(左)になっていました。あと、「浪漫」には見かけなかったものとして車両の片隅に座席の個室がありました。団体向けの車両なので添乗員用の控室として用意されているものなのかもしれません。
なお、牽引した機関車は快速「EL&SL奥利根」号と同じように上野~高崎間、高崎~水上間で付け替えられました。上野~高崎間はEF65-1118で、高崎~水上間は「EL&SL奥利根」と同じEF60-19でした。
EF65-1118はJR東日本田端運転所所属で側面の「EF65」という大きなレタリングが特徴的な機関車です。以前は「スーパーエクスプレスレインボー」という客車ジョイフルトレインと塗色を合わせてコンビを組んでいました。平成12年に相棒の「レインボー」が廃車になってからも、塗色は変わらず現在に至るまでソロ活動をしています。
写真はすべて上野駅で撮影したものです。