東芝ビジネスきっぷ
先週、東芝が国内でのテレビ生産を終了するというニュースがありました。国内唯一の生産工場であった埼玉県の深谷事業所での生産を終了し、今後は設計開発や保守の拠点として事業を続けるんだそうです。今年3月の被災三県での地デジ化完了で国内のテレビ買い替え需要が一巡した上に、円高や韓国や台湾メーカーの攻勢に晒され続けていては、東芝ほどの大企業でも国内でテレビ生産を続けるのは厳しいという判断なんでしょう。
この「東芝ビジネスきっぷ」は東芝関係者が都内と深谷事業所の行き来に使用した(と思われる)きっぷです。○企のマークが入っていますが、一般向けの発売はなくどちらかと言うと○契に近いプライベート的なきっぷだと思われます。券番の枝番が31なので、何十枚単位で購入しているんでしょう。
深谷駅は東京駅からの営業キロが76.1Kmで100Km以下なので、「東京山手線内」が適用される距離ではありませんが、なぜか適用されています。深谷~東京間の当時の運賃が1260円だったので、発売額の1140円は約1割引で、11枚綴りの普通回数券の割引率と変わりません。ただ、これが深谷~品川間となると片道1420円になるので、2割強の割引率となってそれなりのメリットが出てきます。
今でもあるかどうかわかりませんが、いろいろな意味で独特なきっぷです。