10年以上の記事で特定都区市内発着でいったん市外に出て再度その市内を通って市外に出る乗車券の場合、「東京都区内」や「〇〇市内」といった特定都区市内制度の適用から除外され、単駅の表示になる単駅指定の紹介しました。
上のリンク先のきっぷは「えきねっと」発券ですが、当時の窓口発券の場合は係員が「発駅単駅指定」「着駅単駅指定」というオプションを手入力していました。
また、改元直前に話題になった昭和→平成の乗車券も、昭和駅が横浜市内にあるために普通に買うと横浜市内発になりますが、単駅指定の条件を噛ますことで昭和駅発を実現しています。
こちらの乗車券は東京から新幹線で京都を通過して姫路まで抜け、智頭急行で鳥取まで北上し山陰線経由で京都へ戻る(はずの)逆6の字回りのきっぷです。京都市内を一度出てまた戻ってきているにも関わらず、着駅が単駅指定になっていません。
この乗車券だと、経路上の東海道線の京都市内の駅(山科~桂川間)で途中下車しようとした場合、旅行終了として乗車券が回収されてしまう恐れがあります。受け取ってしばらく経ってからこのことに気づきました。
単駅指定のオプションは平成25年3月時点ではシステム側で自動判定するようになり、手入力しないでもよくなっていました。ただ、この時はその自動判定の条件に外れていたようです。
フォロワーさんからの指摘によると、社線の通過連絡になるとなぜだか自動判定のロジックから外れてしまうバグなんだそうです。ただし、指定席券売機で購入するとちゃんと単駅指定で発券されるそうです。もうバグは修正されたかもしれませんが、まだまだ知らないことだらけですね…。