続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

北総江戸紀行

北総江戸紀行号

■種別:特急

■区間:新宿~佐原

 「北総」という地域は一般的に千葉県北部および茨城県西部を指します。千葉県だと成田・香取(佐原)・銚子といった辺りです。江戸時代にこの辺りは利根川水運を活かして発展しました。特に佐原はその中継地として栄え、川沿いを中心に江戸情緒あふれる街並みが続いています。

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佐原の街並み 2018/1/28

 個人的には佐原という街は観光地としてのポテンシャルは高いと思っています。東京から近いですし、町の中心部は適度に整備され、古い街並みや店が残っています。最近では外国人観光客もよく見かけます。

 ただ、実際に観光客の数はさほど多くないように見えます。東京都心から直通する列車も夕方の1本だけですし、そもそも列車の本数は少ないです。近くに東関東道のインターがあり車の便はソコソコいいですが、古い街並みが残っているがゆえに道が狭く、市街地に駐車場も少ないのも難点で、距離的なアクセスのよさが活かしきれていないのが課題だと思います。

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 毎年早春の時期に東京都内から佐原まで運転される臨時列車は平成29(2017)年は全車指定席の快速で運転されていましたが、一昨年からは全車指定席のまま特急化され「北総江戸紀行」号となりました。これにより520円の指定席料金から1,450円の特急券が必要になり、3倍近い値上げとなりました。成田~佐原間は「房総料金回数券」の利用区間から外れていますので、「房総料金回数券」を利用して安くするということもできません。

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北総江戸紀行号:錦糸町駅 2018/1/28

 車両は快速時代と同じJR東日本幕張車両センターのE257系500番台でした。快速時代と車両もダイヤもほぼ同じでした。単純に増収を目指したにしただけかもしれませんが、なんで特急化したのか分かりませんでした。

 実際の乗客は1両に10人いたかどうかぐらいで、途中の成田で降りた客も多くいたので、終点の佐原まで乗った客は数えるほどでした。快速時代はもう少し乗っていた記憶があります。

 特急化されてからの運転日数は平成30(2018)年は1~2月に13日、昨年が2月のみ5日ときて、今年は2月22日の1日限りの運転(春臨で追加設定があるかもしれませんが)となってしまい、完全にジリ貧状態に陥っています。下手したら来年は設定されないかもしれません。特急のまま運転するなら一部自由席を設定するか、もしくは快速列車に戻した方がいいような気がします。