野洲~姫路・網干間の新快速列車で1日2往復だけに設定されている「Aシート」ですが、車内で発売する乗車整理券と事前に駅やe5489で発売する指定席券があるというのは前回の記事で書きました。今回は指定席券について取り上げます。
まずはAシートの料金体系を整理します。短い間にこまめに変遷しています。
【2020年12月1日から2021年2月28日まで:①】
列車名 | 車内 | 駅窓口 | e5489 | |
---|---|---|---|---|
乗車整理券 | 指定席券 | eきっぷ | チケットレス | |
新快速1号~4号 | 500円 | 840円 | 840円 | 600円 |
2020年12月よりAシート46席のうち12席を指定席券としてみどりの窓口で発売されるようになりました。指定席料金は840円(通年同額)で、600円で利用できるe5489専用のチケットレス商品も設定されました。
【2021年3月1日から2022年3月11日まで:②】
列車名 | 車内 | 駅窓口 | e5489 | |
---|---|---|---|---|
乗車整理券 | 指定席券 | eきっぷ | チケットレス 指定席券 |
|
新快速1号・2号・4号 | 500円 | 840円 | 840円 | 600円 |
新快速3号 | 450円 |
2021年3月以降も指定席が継続されることとなりました。チケットレス商品も継続されました。チケットレス商品は1・2・4号と3号で150円の価格差が設けられました。また、2021年7月に指定席が20席に増やされ、そのタイミングでチケットレス商品が「チケットレス指定席券[Aシート]」となりました。
【2022年3月12日以降:③】
列車名 | 車内 | 駅窓口 | e5489 | |
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乗車整理券 | 指定席券 | eきっぷ | チケットレス 指定席券 |
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新快速1号・2号・4号 | 発売終了 | 840円 | 840円 | 500円 |
新快速3号 | 450円 |
2022年3月のダイヤ改正で46席すべてが指定席となり、乗車整理券の車内での発売が終了しました。1・2・4号の「チケットレス指定券」の価格が500円に値下げされています。もっとも、この価格は「すわっていこかキャンペーン」期間中の5月末までの期間限定という断りがあるので、6月以降は未定です。
みどりの窓口で購入した通常価格の指定席券です。列車名は「新快速(A)」となります。芦屋駅は特急列車の停車がないため、指定席券の発着駅に入るのは珍しいと思います。
次にe5489のeきっぷで購入した指定席券です。価格はみどりの窓口で購入した場合と同じです。受け取り前であれば何度でも変更できるのがメリットでしょうか?ただし、乗車前にきっぷの受け取りが必要です。
次に①の期間に設定されたチケットレスの指定席券です。いつものようにチケットレスにせずきっぷで受け取ってきました。85mm券の企画券に指のみ券がセットになったもので、JR西日本の期間限定モノのチケットレス商品をきっぷで受け取るとありがちな様式です。
さらに②の期間のチケットレスの指定席券です。企画券が120mm券になって赤印字がなくなりましたが、券名は「Aシート指定席券」のままです。また、600円のものと450円のものとで右上の商品コードが異なっています。同じ3号でも画像の守山→新大阪間だと162-31となっているものが、京都→新大阪間だと162-10となっていて、商品コードを価格だけで分けているのではなさそうです。
最後に③の期間(=最新版)のチケットレスの指定席券です。企画券が120mm券なのは相変わらずで、商品コードはまた変わっていますが、深追いはしないことにします。
それよりも指のみ券の列車名が「新快速(A)」からただの「新快速」になり、(A)が取れています。「Aシート」が全て指定席となったため、(A)という表記は不要という判断だったんでしょうか。これが大きな変更点です。
「Aシート」が全て指定席となってからも、車掌は乗務していました。車内では指定席券を発売しないという案内はしていましたが、京都まではかなり混みあっていたので飛び乗りで座りたいという客がちらほらいました。車内で発売する枠も残せばニーズに対応できたのになという印象は受けました。あと、もう少し本数が増えないと気軽に利用できないなと改めて感じました。
それにしても、「Aシート」これからどこへ向かっていくんですかね?