急行指定オプション券
JRグループの急行列車で定期列車として残っているのは「はまなす」のみとなっています。本州~北海道連絡や道内始発・最終列車の役目もあって年中ソコソコ混み合っているので、ある程度の固定需要があると思われますが、青函トンネルを走る上に車両の老朽化は容赦なく進んでいるので、今後について予断は許さない状況であると言えます。
「急行指定オプション券」は特急自由席利用タイプの「Sきっぷフォー」や「自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)」や「札幌休日きっぷ」で「はまなす」の指定席を利用したい場合に発売されるものです。発売額は区間・時期に関わらず一律310円です。
その「急行指定オプション券」の現物です。区間が北海道内で完結する必要があるため、札幌⇔函館間という表記になっています。乗車区間・方向によらずこの様式となります。
私は札幌~東室蘭・室蘭間の「自由席往復割引きっぷ」と併用で利用しました。これに金額の入っていない指のみ券が付いて、3枚セットで利用することになります。
同様に「Sきっぷ」類で特急列車の指定席を利用する場合は「指定料金券」を発行しますが、急行列車の場合はこの「急行指定オプション券」を発行します。もともと「Sきっぷ」が自由席特急料金相当を含んでおり、特急自由席→急行指定席へは下位変更になるため、「指定料金券」とは違う取り扱いにしたんだと思います。
私が利用した「はまなす」は土曜夜の札幌発函館行の列車だったので、札幌で1日目一杯遊んで帰るっぽい人がたくさん乗っていました。指定席は私が購入した3日前時点でも残り僅かで、当日はデッキや通路に立ち客が出るほど混んでいました。苫小牧や東室蘭あたりの客は「Sきっぷ」類の利用が多いため、このきっぷを利用した指定席変更もそれなりにあったような感じはします。
【補足:2016/4/2】
急行「はまなす」は平成28年3月のダイヤ改正で廃止となったため、「急行指定オプション券」の発売は終了しました。そのため、カテゴリーを追加しています。