続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

禁煙喫煙の表記

 きっぷの券面には禁煙車かそうでない喫煙可能な車(ここでは便宜的に「喫煙車」と表現します)がわかるよう表記されています。

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禁煙車

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喫煙車(表記なし)

 かつてはこのように禁煙車のきっぷには「禁煙席」と印字されていましたが、喫煙車については印字がありませんでした。このきっぷ当時の1996(平成8)年は成人男性の喫煙率が57.5%と半分を超えていて、新幹線や特急列車も編成の半分ぐらいは喫煙車でした。

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719系クモハ側のボックス席に残る灰皿の跡 2013/6/8

 仙台近郊では普通列車にすら喫煙車があり灰皿が付いていました。今では考えられませんが、それぐらい喫煙車が当たり前にありました。禁煙車の方がむしろ特殊扱いで券面に「禁煙車」と表記していました。JR東日本が新幹線と自社管内で完結する特急列車の全車禁煙化に踏み切ったのは、この11年後の2007(平成19)年春のダイヤ改正でした。

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禁煙車(ピクトグラム)

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喫煙車(ピクトグラム)

 禁煙席と喫煙席が今のようにピクトグラムで印字されるようになったのは、私の手持ちのきっぷから判断すると1996(平成8)年10月以降発券からと思われます。 喫煙席が明示的に表現されたのはこの時からです。

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禁煙席のピクトグラムあり

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喫煙のピクトグラムなし

 ただし、寝台車(個室も含む)のきっぷについては喫煙のピクトグラムは印字されないようです。現在運行されている「サンライズ瀬戸・出雲」は6・13号車は全て喫煙車で、4・11号車も寝台は喫煙車で、それ以外は禁煙車です。下のきっぷは13号車なので喫煙車ですが、喫煙席のピクトグラムはありません。

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喫煙ルーム近くの禁煙席のピクトグラム

 平成19(2007)年7月に東海道新幹線にN700系が投入されました。N700系は東海道新幹線の車両として初めて全車禁煙となり、喫煙車を設けない代わりに喫煙ルームを設置し分煙を図りました。その際、喫煙ルーム近くの席を希望する客に対してはそういう指定ができるようにしました。喫煙ルーム近くの禁煙席のピクトグラムが上の画像のものです。禁煙マークの右下に小さい+が表記されています。

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私が最後に利用した喫煙車のきっぷ

 今日3月8日をもって東海道新幹線からJR東海保有の700系(C編成)が引退するはずでしたが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため運休になり、3月1日の団体専用列車を以って運転終了しています。よって東海道新幹線の営業列車は3月2日以降すべてN700系に統一され全車禁煙化されています。JR西日本保有の700系B編成の動向について正式発表はありませんが、波動用として残るにしても全車禁煙化されるようです。

 これで東京オリンピックを目前にして(こちらも新型コロナウィルスの影響でホントに開催できるのかどうか微妙ですが)全国のJRの新幹線・特急列車が全て禁煙になりました。今の禁煙志向の世相からしてあえて喫煙車を設定する列車が登場することはさすがにないと思われるので、きっぷに印字された喫煙席のピクトグラムは見納めかと思います。