官兵衛きらめき
◆種別:特急
◆区間:柳ヶ浦→博多
今年のNHK大河ドラマの「軍師官兵衛」の主人公である黒田官兵衛は豊臣秀吉の九州平定後に、豊後国(今の大分県の中津・宇佐辺り)の一部が領地と与えられました。その後、関ヶ原の戦いでの軍功により息子の長政に筑後国(今の福岡県)が与えられ、隠居していた官兵衛はその地で晩年を過ごしました。
前置きが長くなりましたが、JR九州では豊前から筑後に移り住んだ官兵衛にちなんで、夏休み期間中の土日に特急「官兵衛きらめき7号」を運転しました。運転開始のタイミングはドラマの舞台が九州地区に移ったタイミングに合わせたそうです(私は実際に見ていないのでわからないんですが…)。
運転区間は柳ヶ浦~博多間の片道のみの運転でした。今の都道府県のくくりで大分→福岡の移動であれば特急「ソニック」で十分なんですが、官兵衛の領地であった柳ヶ浦始発とし、片道運転にしたというのには妙なこだわりを感じます。
(博多駅)
ダイヤは小倉~博多間は定期で運転されている特急「きらめき7号」と同じで、実態は柳ヶ浦~小倉間で「きらめき7号」の延長運転を行ったような感じです。車両はJR九州南福岡車両区の787系にラッピングが施されたBM-13編成が充当されました。
これがきっぷの現物です。九州ネット予約にも対応していました。また、「官兵衛ラッピングトレイン」という日付入りの専用のチケッターまで用意されていたのには驚きました。「官兵衛きらめき」以外のBM-13編成の充当列車にもこのチケッターが登場するのかもしれません。
車内や駅の構内放送では「官兵衛きらめき7号」という案内はあまりなく、単に「きらめき7号」となっていたものがほとんどでした。特に意識して指定を取った乗客でなければ、あまり違いを意識しなかったかと思います。
「官兵衛きらめき」は夏休み以降も継続して運転されています。また、11月30日には日豊線・築城駅近くにある航空自衛隊築城基地で航空祭が開催されます。航空祭アクセスの臨時列車として、1日限りで博多~中津間で「官兵衛きらめき91・92号」が運転されるようです。