只見線夏休み満喫号
◆種別:快速
◆区間:新潟~只見
快速「只見線夏休み満喫号」は新潟から長岡を廻って只見線・只見まで直通する臨時列車です。昨年は運休で、一昨年は国鉄色キハ47系でした。今年は新潟地区に投入されたGV-E401/E402系で7月17・18日に運転されました。
見ての通りヘッドマークはなく、行先表示は正面側面とも「臨時」と表示されるだけのシンプルなものでした。
只見線は昨年3月のダイヤ改正でキハ40系列の国鉄型気動車が撤退し、小出側はキハ110系に置き換えられました。それ以降で初めて只見線に乗車したので、普段只見線には乗り入れないGV-E401/E402系とキハ110系の交換という、一昔前では考えられないような光景が見られました。
列車は全車指定席でした。GV-E400系はボックス席とロングシートがあるんですが、ロングシートについても指定席が設定されており、先日紹介した「おいこっと」と同じように別列車扱いにして発売されました。
きっぷ的な興味から、往路と復路でボックス席とロングシートで分けて利用しました。往路のロングシートは「只見夏休み満喫号ロング」、復路のボックス席は「只見夏休み満喫号クロス」という列車名になっています。
ロングシートの荷物棚にはちゃんと席番が貼られていました(黄色の矢印部分)。ロングシートで指定席料金を取ることには否定的な声が多いですが、GV-E401/E402系のクロスシートは1両に18席しかないので、2両で36席しか売らないとなると採算的に厳しいものがあるでしょう。予めロングシートと断ったうえで売る分には問題ないと思います。気に入らなければ乗らなければいいだけです。
個人的には昔ほどクロスシートに対するこだわりがないので、これはこれでいいのかなと思います。足を伸ばせてラクですし、不便を感じるのは窓枠に物が置けないことぐらいです。
私は往路は小出~只見間、復路は只見~長岡間で乗車しました。往路の乗客は2~30人ほどで、ロングシートの利用客はあまりいませんした。只見到着後、会津川口までの代行バスに乗り換えて会津若松方面に抜けた人も半分弱いました。会津若松では快速「SLばんえつ物語」に接続できます。
一方、復路は会津若松朝2番目(7:41発)に乗らないと只見に着けないダイヤだったので、往路の乗客で代行バスに乗らなかった人がそのまま戻った感じです。なので、乗客は十数人程度で閑散としていたんですが、小出・長岡から意外と乗ってきました。幹線規格の区間をディーゼルカーがぶっ飛ばすところを楽しみたかったのかもしれません。
来週末の10月23・24日に同区間でGV-E401/E402系を使用した快速「只見線紅葉満喫」号が運転されます。緊急事態宣言が先月で解除された上に、今年は「秋の乗り放題パス」の利用期間が延びて使えるタイミングの運転なので、夏よりは利用客が見込めそうな気がします。