続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

中央線特急トクだ値チケットレス化

 JR東日本は1月25日の「首都圏のおでかけはチケットレスで!便利でおトクになります! 」という一見何を言っているかよく分からないプレスリリースで、3月31日乗車分で乗車券と特急券が一体となった現行の中央線特急の「トクだ値」および「お先にトクだ値」を廃止し、翌4月1日乗車分より特急券だけを分離した「在来線チケットレス特急券(トク割)」としチケットレス化することを発表しました。

あずさ77号:中央線・信濃境 2020/8/15

 おさらいですが中央線特急の「お先にトクだ値」は「えきねっと」で乗車13日前のAM1:50までに申し込むことによって乗車券+特急券が合算で30%引きになるという席数限定の割引きっぷです。「トクだ値」は当日のAM1:50までに申し込むことで同様に合算から10%引きになります。

区間 正規運賃+料金 お先にトクだ値
(30%引き)
 トクだ値 
(10%引き)
新宿(山手線内)~甲府 3,890円 2,710円 3,490円
新宿(山手線内)~小淵沢 5,320円 3,710円 4,780円
新宿(山手線内)~茅野 5,650円 3,940円 5,070円
新宿(都区内)~上諏訪 5,980円 4,170円 5,370円
新宿(都区内)~松本 6,620円 4,620円 5,950円
新宿(都区内)~信濃大町  7,390円 5,160円 6,640円

 それぞれを比較してみるとこんな感じです。「お先にトクだ値」は並行する中央道高速バスを意識した値付けでかなり割安感があります。

 一方チケットレス特急券の「トク割」は当日乗車直前でも枠があれば特急料金が35%引きになりますが、こちらもあくまで席数限定です。スタート記念キャンペーンとして4月1日~6月30日乗車分は50%引きになります。撒き餌で最初だけ割引率を高くし安さを前面に出すことで利用促進を図るというのはJR東日本ではおなじみの手法です。

 設定区間は千葉・船橋・錦糸町・東京・新宿の5駅と大月~南小谷間の特急停車駅間相互です。八王子~上諏訪とか甲府~松本といった区間は設定がありません。これを機に設定区間が増えないか期待していた八王子ユーザーの私にとっては完全に期待外れでした。

区間 正規運賃+料金 正規運賃+トク割
 正規運賃  トク割
(CP価格)
 合計 
新宿(山手線内)~甲府 3,690円 2,310円 1,020円
(790円)
3,330円
(3,100円)
新宿(山手線内)~小淵沢 5,320円 3,080円 1,450円
(1,120円)
4,530円
(4,200円)
新宿(山手線内)~茅野 5,650円 3,410円 1,450円
(1,120円)
4,860円
(4,530円)
新宿(都区内)~上諏訪 5,980円 3,740円 1,450円
(1,120円)
5,190円
(4,860円)
新宿(都区内)~松本 6,620円 4,070円 1,650円
(1,270円)
5,720円
(5,340円)
新宿(都区内)~信濃大町  7,390円 4,840円 1,650円
(1,270円)
6,490円
(6,110円)

 正規運賃とトク割を併用した場合の比較をまとめてみました。正規運賃+トク割と現行「トクだ値」の価格を比較してみると、前者の方が安くなっています。枠さえあれば当日でも予約可能できっぷに引き換える必要はないですし、チケットレスも利用できます。「トクだ値」をよく利用していた層には魅力的に映るかもしれません。

 また、特急料金のみの割引となったことで、「週末パス」「信州ワンデーパス」などの特急料金を含まないフリーきっぷや学割や各種障害者割引など乗車券部分のみ割引との併用でも特急料金がいくらか割安になるのはメリットになろうかと思います。

お先にトクだ値

 一方で正規運賃+トク割の価格はすべての区間で「お先にトクだ値」から2割以上値上げになっています。「トク割」は乗車13日前ではなく乗車当日でも購入できるので当たり前と言えば当たり前です。

 しかし、私個人的には「あずさ」を利用する際には「お先にトクだ値」に空きがあるかどうかは重要な判断材料になっていたので、プレスリリースの言う通りに「おトク」になったとは言い難いです。早めに予定を固めれば安く利用できたので、その手段が使えなくなるのは率直に残念です。

 このプレスリリースの2日後にたまたま「あずさ」の「お先にトクだ値」を利用しました。乗車の14日前の1月13日に購入しています。これが最後の「お先にトクだ値」の利用になりそうです。