「岡山自由席トク割回数券」はその名の通り松山・高知と岡山を結ぶ4枚綴りで3ヶ月有効の自由席特急回数券です。
設定区間は以下の2区間のみです。「松山~伊予北条」発は松山発着の、「朝倉~高知~土佐山田」発は高知発着の正規運賃・料金で計算しています。
区間 | 4枚綴り発売額 | 1枚当たりの 価格 |
正規運賃・料金 | 割引率 |
---|---|---|---|---|
松山~伊予北条⇔岡山 | 16,800円 | 4,200円 | 6,820円 | 38.4% |
朝倉~高知~土佐山田⇔岡山 | 14,200円 | 3,550円 | 5,940円 | 40.2% |
繁忙期の利用制限はない上に割引率は40%前後と高いです。四国内の特急回数券と言えば「トク割2枚回数券」が思い浮かびます。いずれも高速バスと競合しているせいか、かなり割引率が高いです。
回数券は発着駅両側の地区で発売するものが大多数ですが、「岡山自由席トク割回数券」の大きな特徴は四国側の乗車駅周辺でしか発売しないことです。稀に岡山駅付近の金券ショップに置いてあることがありますが、岡山側(JR西日本)では発売しません。極端な言い方をすれば四国の利用客が岡山へ安く移動するためのきっぷです。
私が昨年利用した現物です。特急回数券としては特に特徴的な点はありません。高知駅の自動改札機は回数券で入場時は黒の印字が入りますが、かすれて見づらい状態です。「トク割2枚回数券は」は「ザ・席(券)」や「ザ・グリーン券」の購入で指定席・グリーン席への上位変更が可能でしたが、このきっぷは四国内だけの乗車であっても上位変更はできません。
「岡山自由席トク割回数券」今のところ今年9月末までの発売が発表されています。ただ、4月乗車分からe5489で岡山~松山・高知間の指定席用の「WEB早特7」が発売されることになっています。価格は自由席の正規料金と同額だったので、「WEB早特7」が「岡山自由席トク割回数券」の代替になりえるとは思いませんが、どさくさに紛れて廃止されてしまわないか少々心配です。