北海道&東日本パス
「北海道&東日本パス」はその名の通り、JR北海道・JR東日本全線と一部社線の普通列車が利用できるフリーきっぷです。
普通列車が利用できるという条件は「青春18きっぷ」の縮小版を想起させますが、「北海道&東日本パス」は一枚で7日間連続というのと急行券を買い足すことによって急行列車も利用できるのが大きな違いです。
また、青函トンネル区間には普通列車が走っていないため、新青森~函館間については自由席特急券を購入することにより特急列車の利用もできるようになっています。例外が多いので、券名のところの(普通列車限定)は取った方がいいと思うんですけどね。
発売は平成14年の冬シーズンでした。当時は5日間連続で10,000円で、普通列車と急行「はまなす」の自由席が利用できました。私は北海道・東日本限定版の「青春18きっぷ」だと思い込んでいたため、駅の窓口で「いつから利用されますか?」と聞かれ、初めて1冊5回ではなく1枚で5日間連続という効力の違いに気付きました。
その後、平成21年より富士急線がフリーエリアに加わり、平成22年夏季より価格据え置きのまま5日間有効から7日間有効に変更され、「はまなす」以外の急行列車でも急行券を買えば利用できるようになりました。しかも、急行列車については指定席でもグリーン車でもB寝台でも有効な指定券類があれば利用でき、利便性が向上しました。
個人的には連続した5日ないし7日の休みを確保して乗り鉄に行くことが難しいため、旅行目的ではなかなか利用する機会がありませんでした。ただし、7日間用になってから定期券代わりに利用したことが何度かありました。やはり、3~4日間ぐらいで7,000円ぐらいであればありがたいなという気はします。
来年3月の北海道新幹線開業に伴うダイヤ改正で、「はまなす」が廃止されます。函館~札幌間で代替の急行列車が設定されなければ、このきっぷで利用できる急行列車がなくなります、また、津軽海峡線・蟹田~木古内間の特急列車を乗車券のみで利用できる特例も廃止するとのことで、北海道新幹線には特例はない予定です。皮肉にも北海道新幹線によってこのきっぷの効力が会社間を分断してしまうことも考えられ、今後どうなるか気になるところではあります。
と言うわけで、年明けの3連休に休みが確保できれば、このきっぷで北海道へ渡ろうかと画策しています。そのためには「はまなす」の座席確保は至上命題でもあります。