続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ。今年で15周年を迎えました。

地域共通クーポン限定自由周遊きっぷ(岡山エリア)

 「GoToトラベルキャンペーン」(以下「GoToキャンペーン」)は宿泊もしくは日帰り旅行に対し、国が代金の50%相当を支援するキャンペーンです。観光庁の「GoToトラベル事業」のHPには以下のような記載があります。

旅行者・事業者の感染予防対策を中心に国民の健康や安全を第一とし、停滞している日本経済の再始動を図るために立ち上げられた事業です。

 要するに新型コロナの影響による外出自粛で大きな打撃を受けた観光業・旅行業に対する支援です。今年7月22日から始まり、今のところ来年1月末まで実施される予定です。

 10月1日旅行開始分から旅行代金の35%が割り引かれ(上限1泊あたり14,000円で日帰りの場合は7,000円)、残り15%に対し「地域共通クーポン」という金券が配られています。割引額は旅行代金に対しての額ですので、往復交通費+宿泊込みのパックツアーを利用すれば、その分割引額も大きくなります。鉄道の乗車券・特急券類や航空券など輸送機関単体では容易に払い戻しできるため対象外になっています。

 地域共通クーポンは旅行先での飲食や買い物・アクティビティに消費してもらう目的で発行されています。利用エリアは宿泊地(日帰りの場合は主要目的地)とその隣接する都道府県です。日帰りできる定期航路があれば隣接県になるので、「東京都・静岡県」「和歌山県・徳島県」「愛媛県・大分県」なんかも隣接扱いになっています。

 なお、地域共通クーポンは紙クーポンと電子クーポンの2種類があります。旅行者がどちらかを選ぶことはできず、申し込んだ旅行会社によって決まります。概ね店舗型会社は紙で、ネット型会社(店舗型会社のネット完結型も)は電子になるようです。宿泊先で貰う場合は紙になります。

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紙クーポン(熊本県に宿泊時)

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電子クーポン利用画面(広島県に宿泊時)

 電子クーポンの利用にはスマートフォンが必要です。所定のURLにアクセスし、旅行会社コード、予約番号、宿泊地を選択して表示させ、店頭のQRコードを読み取る必要があります。このURLは宿泊当日の15時(日帰りの場合は12時)からアクセスできます。


 ようやく本題にたどり着きました。JR西日本では10月から地域共通クーポンで購入できる「地域共通クーポン限定自由周遊きっぷ」(以下「自由周遊きっぷ」)というフリーきっぷを管内10のエリアで発売しています。

 「自由周遊きっぷ」を購入するためには所定の利用エリアを含んだ地域共通クーポンを1枚以上利用する必要があります。例えば2,000円の「自由周遊きっぷ」を購入する場合、2,000円を地域共通クーポンで支払うか、1,000円を地域共通クーポンで残額1,000円を別で支払う必要があります。

 ただし、「自由周遊きっぷ」には以下の注意点があります。

  • 発売箇所限定。
  • 残額分のカード決済は不可。
  • 地域共通クーポン有効期間内に利用開始する必要があり、発売後の利用日の変更は不可。
  • 払い戻しはしない。
  • 地域共通クーポンは紙クーポンのみ対応。電子クーポン不可。

 今どき旅行の手配を旅行会社の店頭に出向いてする層がどの程度いるかを考えると、電子クーポンに対応していないのはあまりに痛いです。相当な機会損失が発生していると思います。本気でやる気があるのか疑わしくなります。

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 こちらのきっぷは「自由周遊きっぷ」の岡山エリアの現物です。フリーエリア内が2日間利用できます。特急列車を利用する際は運賃部分のみ有効で別途特急券を買い足せば利用できますが、山陽新幹線は利用できません。

 岡山エリアについては山陽線・大門駅と芸備線・東城駅以西が広島県にかかっているせいか、地域共通クーポンの利用エリアに岡山県と広島県の両方が含まれていることが発売条件になります。

 発売駅は岡山、倉敷、新倉敷、福山、尾道、新尾道、児島、総社、備中高梁、新見の10駅です。エリア内にみどりの窓口が設置されている駅は他にもありますがこれだけです。おそらく、新幹線・特急列車の停車駅に絞り、例外的に観光地の尾道駅を加えたのでしょう。

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ご案内券

 ちなみにご案内券には「転売・譲渡はできません」「変更・払いもどしはできません」とデカデカと記載されています。

ひとこと

 よく似たきっぷとしては2010(平成22)年夏に発売されていた「夏休み岡山県内おでかけパス」が挙げられます。「自由周遊きっぷ」より若干フリーエリアが狭く、特急や新幹線の制限も同じです。こちらは1日1,000円でした。

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夏休み岡山県内おでかけパス

 「自由周遊きっぷ」はフリーエリアが「夏休み岡山県内おでかけパス」より少し広くて2日間で2,000円ですが、JRの運賃が2010(平成22)年以降2度の消費税増税に伴って値上げされいるので、若干割安になっているかと思います。

 JR西日本はJRグループでいち早く地域共通クーポンの取り扱いをプレスリリースにて発表しました。その意気込みやよしとしますが、やはり電子クーポンには対応させて欲しいものです。

使い勝手:★★☆☆☆

お得感:★★★☆☆

【補足:2020/11/10】

 地域共通クーポンの差額は現金決済のみと書いていましたが、カード決済もできることを確認しましたので訂正します。