今年3月のダイヤ改正で特急「うずしお」に大きな動きが2つありました。
まず一つ目は2往復設定されていた岡山発着のいわゆる「岡山うずしお」を廃止し、全列車が高松~徳島間の運転となったことです。ダイヤ改正前までは岡山・徳島発いずれも朝夕2往復ずつ設定され、岡山~宇多津間は特急「南風」との併結で運転されていました。途中、宇多津と高松で2回方向転換する珍しい列車でもありました。
そんなに何回も乗っていないですが、朝徳島発と夕方岡山発の列車はソコソコ乗っていたものの、逆はかなり空いているという印象でした。岡山~高松間は快速「マリンライナー」がたくさん走っていて代替可能ですし、車両運用を効率化するという観点から区間短縮・岡山乗り入れ取りやめという判断になったのでしょう。
「岡山うずしお」の指定券には分かりやすい特徴があります。それは号車です。「うずしお」は長くても5両編成までなので、普通は1~5号車が割り振られます。
しかし、「岡山うずしお」は「南風」と併結する際に通しの号車番号を割り振る必要があり、「南風」が1~5号車を使用したため、「うずしお」は6~8号車が割り振られました(指定席は6号車のみで7・8号車は自由席)。「岡山うずしお」の廃止によってこの券面表記は見納めになりそうです。
二つ目は17往復中1往復だけ設定されていたキハ185系の運用がなくなったことです。この列車は高松運転所から特急「剣山」や「むろと」で使用する車両の送り込みを兼ねていました。「むろと」は今年3月のダイヤ改正で廃止になってしまいましたが、「剣山」の送り込みはどうしているんでしょうね?
これにより、「うずしお」は2600系と2700系に統一されました。同じ「うずしお」でも国鉄末期~JR初期からの生き残りと2010年代新製の車両とでは最高速度や設備・乗り心地が違います。キハ185系は鉄ヲタ的には当たりでも、大多数の一般客にとってはハズレです。車両の統一によってあからさまな当たりハズレがなくなったのと速度向上が実現したのはよかったのかもしれません。