松山駅の高架化に伴ってホームは2面3線から2面4線になり、列車の発着できるホームが1本増えました。それに伴ってほぼ毎時1番線で繰り広げられていた特急列車どうしの「縦列停車」がなくなり、どこにでもありがちな対面乗り換えに移行しました。
縦列停車とはこんな感じで2本の列車が同じホームに並ぶことを指しています。早朝夜間を除き松山駅の1番線に宇和島寄りに特急「宇和海」が、高松寄りに「しおかぜ」「いしづち」が停車していました。「宇和海」は早朝夜間に一部2・3番線発着の列車がありましたが、「しおかぜ」「いしづち」はほぼ全て1番線発着でした。
Excelで図を描いてみました。こういう窮屈な運用をしていたのは特急列車が上下移動なく改札口に直結している1番線を優先的に使用していたためです。
そして「しおかぜ」のグリーン車および指定席利用客と「宇和海」の指定席利用客の移動距離が少なく済むように「宇和海」の指定席は高松寄りの3号車(2両編成の場合は2号車)の半室に設定されていました(反面「いしづち」の指定席利用客のことはまったく考慮していませんでした)。
高架化後はこんな感じになりました。「しおかぜ」のグリーン車および指定席利用客と「宇和海」の指定席利用客が乗り換えしやすいように「宇和海」の指定席の位置が宇和島寄り運転席直後の1号車半室に変更になり、3号車は全席自由席に変更されています(赤字の部分)。
変更初日の「宇和海3号」の写真です。ドア横の電光表示に「1号車指定席」と表示されています。ちなみに「宇和海」の1号車は宇和島駅の改札から一番近いので、指定席利用客にとっては便利になっていたりします。
高架化工事の関係で変更初日の「宇和海1号」は運休になっていました。なので、こちらの「宇和海3号」が松山駅を最初に発車する下り一番列車かつ1号車が指定席となった「宇和海」の下り一番列車です。眠い目こすって寝過ごしの恐怖と闘いながら乗ってきました。一番列車重なりだったせいか指定席は妙に埋まっていました。