YKKお得意様乗車票
国鉄地紋の古い券で「国鉄乗車票」となっていますが、発行日が昭和62年12月となっており、れっきとしたJR時代のものです。JRになって8ヶ月も過ぎているので国鉄地紋であっても[西]が入っていてよさそうですが、国鉄時代の残券をそのまま使い回しています。
YKKは建材や工機もやっているようですが、なんと言ってもファスナーのトップメーカーとして有名で、同社のHPによると富山県黒部市に中核となる開発・生産の拠点があります。こういった企業の乗車票は自社の社員が使用するという印象がありますが、「お得意様乗車票」という以上、YKKの社員が使うわけではなさそうです。おそらく商談か何かで黒部を訪れた相手に対し交通費代わりにこの乗車票を渡していたんでしょう。
バブル期全盛の頃とはいえずいぶん太っ腹な話です。今でもこんなものがあるのかはわかりませんが…。