続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

信州しなの料金回数券

 「信州しなの料金回数券」は先の3月のダイヤ改正から「信州特急料金回数券」の代わって発売されている特急料金だけの回数券です。その名のとおり「しなの」号の自由席が利用できます。

 先の3月のダイヤ改正で中央線特急「あずさ」が全車指定席化され自由席がなくなりました。そのため「あずさ」が対象外となり、特急列車どうしの乗り継ぎ(例:茅野→塩尻→長野や長野→松本→信濃大町など)ができなくなって「信州特急料金回数券」から利便性が大幅に落ちました。それでいて価格は据え置きですから、はっきり改悪と言っていいと思います。

 価格を据え置くのであれば、「あずさ」の指定席利用は不可としても、座席未指定扱いで指定席の空席利用ができれば問題なかったんですが…。ここまで既存ユーザーに対する配慮のない商品改定は珍しいです。

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 利用可能区間は塩尻〜長野間で、「しなの」の臨時列車は大糸線の白馬駅まで乗り入れますが、大糸線内は利用できません。

 「信州特急料金回数券」の様式を踏襲したのか、「長野〜塩尻の1駅⇒長野〜塩尻の1駅」という表記は分かりにくいです。もう中央線も大糸線も使えないんですから、単純に「長野⇔塩尻」でいいと思います。

 このきっぷも自由席利用と謳いつつも、実は「しなの」の普通車指定席の空席利用ができます。JR東日本の「おトクなきっぷ」のページには記載されていますが、券面には記載されていません。せっかく券面がすっきりしたんですから、記載しておいた方が親切だと思います。

【補足:2023/12/18】

 「信州しなの回数券」は2023年3月のダイヤ改正のタイミングで廃止され、「篠ノ井線特急料金回数券」となりました。効力は同じで価格は4枚綴りで2,880円に値上がりしています。単なる便乗値上げと言っていいと思います。